【診療トピックス】膝の水を抜くと癖になる?

投稿日:2015年3月3日|カテゴリ:院長のひとりごと

「膝に水がたまる」とは?

「関節に炎症がある」「半月板や関節軟骨に異常がある」などが原因で、膝関節腔(関節の袋)内に関節液が異常に増殖した状態です。

膝の水が繰り返したまる場合

変形性膝関節症(加齢などによる関節軟骨のすり減り)によって関節炎を起こしていることが原因として最も多いですが、繰り返し膝に水がたまる場合には、その他の疾患を鑑別するために血液検査やMRI検査が必要です。関節リウマチ、化膿性関節炎、痛風、偽痛風、膠原病、骨壊死、腫瘍性疾患、骨軟骨炎、半月板損傷、関節内微少骨折などを鑑別します。

膝の水は抜いたほうが良い?

膝に水がたまっている方で痛みを伴う場合は、一度、膝の水は抜いたほうが良いと考えます。

整形外科専門医にとって、抜いた膝の水の性状、色(血性か黄色性かなど)、濁り(透明か濁っているか)、さらに成分分析や細菌培養の結果を見ることが、上記のような疾患の診断の補助となり、今後の治療方針を決める上で貴重な情報を与えてくれるからです。

膝の水を抜くと、クセになるのか・・・?

膝に水がたまる原因である関節の炎症が治まるまでは、治療を開始してからある程度の日数が必要で、その間にまた水がたまることが多いため、クセになると勘違いされるのでしょう。

膝の水を抜くことが原因でまたたまるのではなく、炎症が治まっていないためにまたたまるのです。抜くことによってクセになることはありません。